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2017.03.20 TECHNOLOGY

歴代iPhoneはどう変わってきたのか。歴史から探る次世代iPhoneの姿とは

イメージ画像:Denys Prykhodov / Shutterstock.com

iPhoneとは

今や説明無用の知名度を誇るスマートフォン「iPhone」は、2007年1月、Appleによって世に送り出された。それまで主流であったデジタルオーディオプレーヤーに、通話機能や電子メール機能が加わった携帯情報端末として、一躍脚光を浴びた。あれから10年、時代とともにiPhoneはどのような進化を遂げたのか、その軌跡を辿ってみたい。

iPhoneが支持される理由

iPhoneの支持率が最も高い国はどこかご存じだろうか?なんと、本国アメリカ合衆国を抜いて堂々の1位に輝くのが我が国、日本なのである。ユーザーインターフェースや、ハードウエアの操作性など、その完成度の高さは、全てのカテゴリをAppleがディレクションしているからこそなし得る技であり、魅力的なプロダクトであることに間違いはない。しかし、なぜここまで日本で支持されているのか。その理由には、iPhone独自の見た目の美しさや、豊富なアプリ、自分好みにカスタマイズできるカバーなどアクセアサリーラインナップの充実、バランスの良い機能性や直感的な使いやすさなどがあげられる。また、ソフトバンクが「実質0円」施策などを打ち出し、CM広告などで大々的なキャンペーン展開をしたことで、「最新のスマートフォンもお得に持つことができる」というイメージが巷に広がり、現在の絶対的な人気を勝ち得るに至った。

成功したApp Store

2009年のサービス開始時は約5億本のダウンロード数に過ぎなかったアプリの数が、2016年では1300億本を突破。これだけの飛躍的な変化は、Appleがアプリの重要性を当初から把握し、最重要課題として推進した結果であろう。アプリありきの本体と言っても過言ではないほど、iPhoneのアプリは完成度の高いものが多く、これらは厳格なAppleの審査と、柔軟な開発環境の提供により作られたものに他ならない。

ユーザーインターフェース

iPhoneの操作に必要不可欠な基本アプリには、リリース当初「Skeuomorphism」と呼ばれる立体的なUIデザインが採用されていた。現在は、iOS7の頃から台頭してきたフラットデザインに変更されており、タップ可能な場所を簡略化することで、シンプルな操作性に一役買っている。また、特筆すべきは、やはりタッチパネルの精度だろう。ほんの少しの指の動きも正確に追従するその反応はとても自然で他のプラットフォームでは味わえない。ここがファンを魅了する一因でもあろう。

iPhoneの進化

数多くのモデルがリリースされてきたiPhoneだが、最新の「iPhone 7 Plus」と初代のiPhoneを比較してみると様々な点でその進化を実感できる。

●起動速度
起動速度が一番速いのはiPhone7であり、これは初代と比べてみると120倍も速かった。ちなみに一番遅かったのはiPhone4sだった。
●ストレージ
初代iPhoneのストレージは最大で16GBしかなかったが、iPhone5以降は最小ストレージが16GBとなり、さらに7以降は最大で256GBまでストレージが増えた。これは、現代のスマートフォンに保存する情報やデータが多種多様になってきたことに対応したものと思われる。
●バッテリー
バッテリーの持ち時間は、初代が待ち受けが250時間、ウェブ閲覧だと6時間、動画再生が7時間と、当時でもこの長さは驚異的と注目を集めた。しかし、最新のiPhone 7 Plusでは待ち受けが384時間、ウェブ閲覧が13時間、動画再生が14時間で、その長さは初代と比べても歴然の差がある。
●カメラ
新モデルが発売されるたびに、カメラの性能も向上させてきたiPhone。近年のモデルでは、センサーのパフォーマンスの進化により夜景や花火などの暗所でも鮮明な撮影が可能になっている。

最新機種が登場する度に着実にその性能を向上させてきたiPhone。時代を読み、新しい機能を取り入れながらも使いやすさにこだわってきたという姿勢が長年iPhoneが愛され続けている理由ではないだろうか。

これからのiPhone

初代のiPhoneが発表されてから10年が経った今、考えるべき問題や課題とは何だろうか。

●シンプルさが失われつつある
現在のiOSは様々な機能が追加され複雑化しているため、従来と比べて使いづらさを感じているユーザーも多いようだ。今一度iPhoneの長所であった“シンプルさ”を見つめ直し、デザインだけではなくソフトウェアも改善する必要があるのではないか。
●iPhoneがiPhoneを超える
革新的な携帯情報端末として登場し、市場を席捲したiPhoneもまた、未来においては技術の発展によって消えてしまう可能性がないとはいえない。Appleでは、iPhoneに連絡が来た際にMacなどにも通知が行くクロスデバイス対応の開発を進めているが、今後、iPhoneがさらなる飛躍を遂げるためには他の端末とも連携でき、ウェアラブルな形に変化していくことも求められるだろう。


iPhoneによる一大ムーブメントを巻き起こしたAppleだが、現在同製品の売り上げは低迷期を迎えている。第一次ブームを終えたといえるAppleが、この先どのようなプロダクツを世に送り出してくるのか、また、さらに時代を動かすことができるのかとても興味深い。挑戦し続ける同社が、今後も魅力的な製品を生み出してくれることに期待したい。