ページトップへ
TOP TECHNOLOGY すでにアメリカでは始まっている。IoTを駆使したAI住宅の月額サービス
2017.06.05 TECHNOLOGY

すでにアメリカでは始まっている。IoTを駆使したAI住宅の月額サービス

失くすと困る財布や鍵、ペット用のお留守番カメラ、即座にデータ収集が可能な医療機器…日本でもこういった小型の製品へのIoT化は急速に進んでおり、利用のイメージもしやすいものとなってきている。ただ、今後はこういったIoT化の流れが建物や住宅にまで及ぼうとしている。今回は、IoTを駆使した「AI住宅」についてご紹介しよう。


アメリカでの普及

アメリカではすでに、大手通信会社のベライゾンやAT&TがAI住宅サービスの提供を始めている。
IoTシステムを駆使することで、自宅のモニタリングおよびコントロールが可能になり、同期したスマートフォンやPCから、照明や家電のスイッチ切り替え、窓や扉の施錠・解錠、監視カメラを用いた警備、ペットや子供、高齢者の安全確認などが遠隔操作で行えるようになる。

パナソニックによるAI住宅

パナソニックは米IBMと連携し、欧州をはじめとしたAI住宅サービスの展開に臨んでいる。過去データに基づき、コントロールを行っていた従来の「スマートハウス」サービスに対して、AI住宅では、AIならではの自ら学習する機能を実装することで、より快適な空間の追及が目指せるとのこと。
例えばエアコンの場合、1日の内にユーザーが使用していたモードや設定温度の変化データを分析し、ユーザーの癖を学習することで空調をユーザー好みに調節してくれる。この他、高性能なカメラが搭載された防犯カメラとIBMのAIシステム「Watson」との連携により、AIにユーザーや知人の顔を認識・記憶させ、不審者を察知し、通報するといった能力を高めるとも発表している。まずはドイツのベルリン南東部で2017年より着工、2018年末に完成を予定している「スマートタウン」において、上記AI住宅サービスの提供を行う予定だ。

スマートホームシステム「タッチストーン」

東急線沿線を中心にケーブルテレビ事業を展開するイッツ・コミュニケーションズもまた、新たなスマートホームサービス「イッツコム インテリジェント ホーム」の提供を開始した。米カリフォルニア州に本社をおく、アイコントロール・ネットワークスのスマートホームシステム「タッチストーン」を導入したサービスとなっている。ドアの開閉を知らせる「ドア・窓センサー」や、人の動きを検出して映像を記録する「IPカメラ」などのサービスが提供されるという。同サービスの基本使用料は月額2,980円/台(iTSCOM.net 加入者は月額1,980円)。コントローラーである「インテリジェントホームゲートウェイ」の使用料は、レンタル月額300円/台、購入する場合1万8,000円/台と、外出先から住宅内をモニタリングできるサービスとしては比較的リーズナブルな価格帯でスタートすることが出来る。

AI住宅の可能性

AI住宅の可能性は無限大だ。
例えば玄関の鍵ひとつをとっても、スマートフォンと同期することで鍵を持ち歩かなくてもよくなる他、特定のスマートフォンを持つ人物が近づくと扉が開くように設定したり、人の出入りを記録できる。それだけではなく、自宅を訪問する友人のスマートフォンを一時的に鍵として登録しスムーズにはいれるようにしたりと、様々な機能が期待できるのだ。

近い未来、自動で静かに開くカーテンからこぼれる日差しに目を覚まし、既にダイニングテーブルに置かれた淹れたての珈琲と焼きたてのトーストを片手に自動的に表示されるニュースを眺める…昨日の夜脱ぎ捨てた後、いつの間にかクリーニングされたらしいシャツを着て出かける…こんな朝を迎える日がくるのかもしれない。
住まいという普遍性と多様性を持ち合わせた基盤にAIを搭載し、IoTシステムを強化することで、住宅事業の市場は一気に拡大される可能性を秘めていると言えるだろう。

<参考・参照元>
パナソニック、「AI住宅」を世界展開 :日本経済新聞
未来のおうちはネットにつながる?スマートホームで快適生活 - Yahoo!不動産おうちマガジン
月額約50ドルから 米で始まる「AI住宅」の魅力 :日本経済新聞